教室理念・方針

レッスン理念

良い所を積極的に見つけてほめる

IMG_4887レッスンでいつも心がけていることは、良い所を積極的にほめるということです。
その次に必要なアドバイスをするようにしております。
人は誰もが他者から認められることで、それを励みにして大きな力を発揮することができるものだと思います。
これは、ピアノの演奏のみならず学習、仕事、人生全般についても言えるのではないでしょうか。
仮に、ほめる所を見つけることが難しい場合でも小さな努力のかけらを積極的に見出して認めてあげることにより、やる気を引き出すことにつながります。
やる気の糸口を引き出してからアドバイス(指導)をするという方法を常に心がけるようにしております。

心を寄せるレッスン

もうひとつ大事にしていることは、生徒さんのレベルと同じ目線に立って心を寄せながら指導を行うということです。
生徒さんは年齢、経験、練習にあてられる時間、皆さんそれぞれ違います。
また、ピアノを演奏する技術、感性も当然違います。
一人一人の状況を十分に理解して心を寄せるることは指導者としての姿勢として大切なことと考えております。
一度にたくさんの高度な要求をすると、生徒さんは混乱してしまいます。
生徒さんの目線に指導者が降り立ち、その上で生徒さんの状況を共有し、理解することにより、はじめて適切な指導を行うことができるものだと思います。

良い所を積極的に見つけて、心を寄せるレッスンを行うことで、指導者と生徒さんの間に心の通い合いがうまれ、関係も良好なものとなります。
そして演奏の上達へとつながってゆきます。
これらのことを常に心がけて誠実に指導にあたること。
そして、レッスンが終わって生徒さんがお帰りになる時には「今日もピアノ教室に来て良かった」と、明るく前向きになれるようなレッスンを行うことに指導者として最大限の努力を払いたいと考えております。

指導方針

正しい練習方法を身につける

IMG_4891私はピアノ指導者という立場の他にアマチュアバイオリンプレイヤーでもあります。
音大卒業後、弦楽器の音色の憧れから趣味でバイオリンを習い始めました。
その後、いくつかの市民オーケストラ、弦楽アンサンブルなどにバイオリンで参加して音楽を多角的な側面から経験してまいりました。
指揮者の先生が長大な交響曲を限られた時間の中で効率的に指導して演奏会本番の日までに、きっちりとてまとめ上げていく様子にいつも敬服しておりました。
そこから得たものは、そのままピアノの指導に役立てられるものがほとんどでした。
漫然と練習していては中々効果が得にくいものです。
効率よく正しい練習を行うことが上達への一番の近道です
ピアノの練習はコツコツと地道に行うことが要求されます。
どのような方法で練習すれば上手になるのか。
医師が症状に応じて薬を処方するように、生徒さんの状況に応じて練習方法を提案してまいります。

技術&音楽性

演奏において技術と音楽性は車の両輪のようなものです。
私はよくフィギュアスケートの演技に例えてご説明しております。
例えばスケーティングがとても優雅で芸術的でも、ジャンプを決めないと高得点は望めません。
また、4回転ジャンプをピタリと決めても芸術性がなければ、やはり点はのびません。
ピアノ演奏もこれと大変似た所があります。
演奏技術と音楽性、この両方をバランスよく磨いて、クオリティの高い演奏へ導く指導を心がけております。

イメージを描く

私がオーケストラ活動の経験を通して感心したことは、指揮者が音楽のイメージを上手に伝えプレーヤーの音を導くことです。
音楽経験が浅い場合、音色や演奏のイメージを形作りにくいものです。
普段の暮らしの中から感性を磨くことに常に謙虚であり続けることがイメージを描く力につながります。
イメージを持たずに演奏することは、行き当たりばったりの演奏になりがちです。
音楽をイメージすることで、目指す方向が明確になり、練習も的確なものになっていきます。

音楽的語彙を身につける

言葉を例にとってみましょう。
「美しい」「きれい」「すばらしい」「素敵」。
ひとつの物を表現するのにも様々な言い方があります。
「演奏する」と「奏でる」では、何となく言葉の持つニュアンスが違います。
ピアノも同じように、ひとつの音を弾くのでも、色々な弾き方、響かせ方があります。
たくさんの音楽的語彙を身につけることにより、表現の幅がふくらみます。
きちんと弾くことは出来ても何となく無味乾燥で味気ない演奏になってしまう。
このようなお悩みは多いものです。
音楽的語彙を獲得することで、演奏は見違えるように変化します。
生徒さんには、適切なタイミングでお伝えして、引き出しの多いピアノプレイヤーになって頂けるように努めております。