新しい生徒さん

ピアノの上を涼しげな夏の装いに変えてみました。

IMG_2430

関東地方もようやく梅雨明けとなったようです。今日は幼稚園の年中さんの5歳の男の子が入会されました?

とても利発そうなお顔の男の子で、瞳がキラキラと輝いていて楽しそうにピアノを弾いています。お指もしっかりとされています。曲を聞かせて頂くと元気いっぱいで良いのですが、ちょっと待って。この曲はスラーがついているでしょ。もっと「なめらか」にきれいな虹がかかるようにね。と言うと反応がいまいち???。そう、K君はまだ5歳。「なめらか」という言葉の意味がわからないのです。私はハッとして大反省。小さい子にわかる言葉で伝えないといけないのです。幼稚園くらいのお子さんは「ひじ」という言葉も理解できない場合があります。指導者は自分の目線で物を言ってはいけないのです。「なめらか」を他の言葉で言い換えることをあれこれ考えるよりも、生徒の手の隣で私が弾いてみます。そして真似をして頂く。これは「手移しの指導法」と呼んでいますが、K君はとても物真似がお上手で、スラー奏法を習得してくれました。

例えば外国人の指揮者、言語の壁でうまくイメージが伝わらない場合があります。練習の時は音楽を口ずさんで伝えたりします。本番は棒で伝えます。大切なことはハートだと思います。K君、これからもよろしくね✨。

夏休みの宿題

夏休みに入りましたね。生徒の皆さんも帰省なさったり旅行に行かれたり楽しい夏休みを過ごされているようです。ある生徒さんからメールを頂きました。「先生、夏休みはレッスンに伺えないのでその分宿題をだしてください!」意欲満々のメールです。大人の方で趣味で弾いていらっしゃるKさん。バッハの平均律やショパンまでも弾きこなす上級者の方です。そこで彼女のご要望にお応えして夏休みの宿題をお出ししました。

IMG_2428

「ハノン」の46番。トリルの練習です。4の指(薬指)と5の指(小指)でトリルすることは実際ほとんどありませんが、この曲では練習するのです。ゆっくりのテンポからメトロノームの目盛りをひとつずつ上げていく方法で記録をつけながら地道にトレーニングしていきます。アスリートの気持ちになります。

ただし、こういう練習を延々とやられると聞かせられるおうちの方はたまったもんじゃありませんね。ほどほどにね。と申し上げました。さあ、Kさんのお指、どれだけ鍛えられるでしょうか?ひと夏の成果が楽しみですね(^^♪。

楽典の学習

先日、生徒さんから沖縄のお土産をいただきました✨

IMG_2427

この生徒さんMさんは現在大学4年生。明るく元気な女子大生です。保育士の試験に挑戦予定です。その際ピアノの実技試験があります。また実技の他に移調という課題もあるようです。これは簡単に言えば曲全体のキーを上げたり或いは下げたり。ということですが、実はそう簡単なことではありません。例えばハ長調からニ長調に移調するためには調号を把握しておかないと出来ないのです。このように音楽全般の理論的なことを一般に楽典と呼びます。語学でいうなら文法のようなものですね。私は高校時代、音大受験の準備として芸大の作曲科の現役の学生さんの元に通い楽典のレッスンを受けておりました。レッスンは楽しかったのを覚えています。生徒さんに楽しくそして興味深く学んで頂けるように私も指導者として心がけていきたいと思います。Mさん、合格目指して頑張りましょう(^^♪

演奏会を終えて

先日、習志野フィルハーモニーの演奏会を終えることができました。その時、聴きにいらして下さった友人からの贈物のクッキーです。

IMG_2426

個人的には、後悔の残る演奏となってしまいましたが、全体としては大変好評で、ブラボーの声も上がり大成功の演奏会となりました。今まで何回も本番の舞台で数々の演奏をこなしてきましたが、やはり緊張してしまいました。家でいくら練習を繰り返し万全な状態にしていても本番は一回っきりです。消しゴムで消して書き直すことができないのが生演奏の怖さです。これはスポーツでも言えるのではないでしょうか?オリンピックなどでもと思わぬアクシデントが起こり涙を流すアスリートの映像を見たことがあります。今回の演奏会を指揮して下さったのは井崎正弘先生。言わずも知れた国内外で活躍されている一流の指揮者です。演奏中に大小様々なアクシデントがありながらも、最後まで棒の力で押し進める。安全運転をすれば事故の確率は減るはずです。しかし、音楽が小さくまとまってしまい、感動を呼ぶ演奏とはかけ離れてしまいます。井崎先生はその点において決して妥協しない棒で意思を伝えておりました。棒の推進力はすごいものがありました。この週末に慶応大学のOBのオーケストラ「ワグネルソサイエティー・OBオーケストラ」の演奏会があります。井崎先生が棒を振られます。週末はこちらの演奏会を聴きに伺い客席でゆっくりと音楽を堪能させて頂くつもりです。