スタインウェイとベーゼンドルファー

日比谷にある松尾楽器へ出向いてスタインウェイのピアノを試弾させて頂きました。

スタインウェイとベーゼンドルファーはよく知られているピアノの中の2大銘器です。

スタインウェイは煌びやかで華やかな感じの音色。

ベーゼンドルファーはしっとりとした深い落ち着きのある感じの音色。

どちらも魅力的です。このレベルまでくると好みの問題のような気がします。この日は他の楽器店にも出向きベーゼンドルファーも試弾させていただきました。楽器によって様々な個性の違いを感じました。

私は4歳の頃にピアノを始めましたが最初はアップライト型のピアノ。中学生の時にグランドピアノに買い替えて、音大に入ってから再度大きいサイズのグランドピアノに買い替えました。現在のピアノで3台目です。経験的に楽器が変わる度に大きな階段を一段上がるように表現の幅が広がった実感があります。

良い楽器に触れる機会を積むことで良い耳が作られます。高い水準の音色を追及する力につながってくると思います。

一日にたくさんのピアノに触れてそんなことを再び感じた一日でした(^^♪

 

 

ピアノと付き合う

生徒さんから焼き菓子のプレゼントを頂きました✨。

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最近は、熟年世代の方でピアノを習われる方が増えております。このお菓子を下さった方も、じき還暦を迎えられるという世代の方です。子育てや仕事に追われて人生を駆け抜けてきて、色々なことが一段落して好きな音楽にもう一度向き合いたい。というお気持ちの方が多いです。皆さんが一様に仰ることは「先生、でももう指も動かないし楽譜を読むと目が疲れてしまって。。」と嘆かれます。

確かに高い難度を駆使した曲を弾くのはは大変だと思います。そんな生徒さんには体力や技術に見合ったレベルの曲を選んで差し上げるようにしております。その代りに音楽性の掘り下げ方を深くしてみると、また違う角度からピアノを楽しむことも可能です。

例えは適切かどうかわかりませんが。。海外旅行に行く体力がなくなっても国内旅行で素敵な旅はできるはずです。国内旅行にも行かれなくなってしまったら。。ご自宅の近くの公園をお散歩して季節のうつろいを味わうことで心豊かな時間を過ごせると思います✨

長い時間をかけてピアノと楽しく付き合うという柔らかい心で鍵盤を押し下げて頂きたいと思います。

またひとつ歳を重ねて

お誕生日に頂いたお花です。

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私事ですが、先日、お誕生日を迎えまたひとつ歳を重ねました。思えばピアノを習い始めたのは4歳の頃でした。幼い頃はピアノを弾くことがとても好きで、むしろ練習は好きな方だったと思います。小学校4年生の時にある日のレッスンで簡単なソナタを初見で弾いてしまいました。それを見た先生が「是非、専門の道へお進みなさい、しかるべき先生を紹介します」と仰られて、一気に私の目の前にレールが敷かれてしまいました。新しい先生について要求の度合いが一気に上がり、生活の大半の時間をピアノにつぎ込むように要求されて。。。そこで一時、拒否反応が。ピアノを楽しく弾けなくなってしまいました。中学、高校と友人が部活を楽しんでいる頃も、ひたすら学校が終わると矢のように飛んでかえってピアノの練習。週末はレッスンの掛け持ち。音大に入ってみると周りは上手な方ばかりで、卒倒しそうでした。

ピアノは今の私にとってかけがえのない存在です。朝起きると、一日の始まりはピアノを撫でるようになりました(まるで動物を撫でるように)

今までたくさんの生徒さんを教えてまいりました。生徒さんにピアノをご指導している時間が楽しくて仕方がありません。

ピアノを与えて下さった音楽の神様に感謝の気持ちでいっぱいです✨

老後の趣味

お教室の行事の「弾き合い会」も無事に終わりました。ピアノの他にバイオリンやフルートも加わり生徒さんの音楽の扉がまた大きく開いたのではないかと思います。

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この写真は、一緒に住む母が買ってきてくれた薔薇の花です。現在83歳になる母は、最近ピアノの練習を始めました。母は音楽好きながらも全くの素人です。私が幼かった頃に練習に付き添って見てくれたことがある程度です。最近はロッキングチェアに座って一日中読書三昧です。物忘れも目立ち始め足腰も衰えて外出する機会もめっきり減ってきました。そこで、私が「ピアノでも弾いてみたら」と言うと、何とお稽古を始めました。

ピアノを弾くという行為は脳内の血流が物凄い勢いで活性化されるそうです。科学的にも脳の老化防止効果は絶大なものがあるそうです。他の楽器と比較しても管楽器や弦楽器より息長く演奏を楽しめる楽器といえるでしょう。車いすになろうともピアノを楽しむことは可能なことと思います。

私自身、年齢を重ねてもずーっと弾き続けたいと思っています。老後の趣味におすすめです(^^♪

 

 

富山のお米

富山の生徒さんから新米が送られてきました。

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この生徒さんは折々に富山の美味しいお米や野菜を送って下さいます。細やかな、そして温かいお心遣いが伝わってくるようで、本当に感謝です(^^♪。6月に富山のN子ちゃんの宅に伺ってレッスンをして差し上げてから、三か月あまり経ちました。帰りは富山駅までN子ちゃんとお母様が見送りに来て下さいました。その時に新しい楽譜「ブルグミュラー」をお渡ししてきましたが、一生懸命おさらいしているご様子です。「ブルグミュラー」はテクニック的にも音楽的にも大変充実している曲集です。次にN子ちゃんのピアノを聞かせて頂くのがとても楽しみです✨

合格おめでとう

昨日、昔教えていた生徒さんから嬉しいお知らせが入りました。難関試験として有名な司法試験に合格されたそうです。S子ちゃんが私の所に初めていらっしゃったのは幼稚園の年中さんの頃でした。現在はレッスンには通っていらっしゃいませんが、折々にご連絡をとりあってお付き合いが続いております。まだ小さい頃のあどけない可愛いらしいS子ちゃんのことを思いだします。レッスンに来る途中、駅でお母様とはぐれて迷子になってしまって大騒ぎをしたことも、ついこの前のことのように覚えております。「子犬を飼ったから是非遊びに来て」とS子ちゃんからお誘いを受けお宅にお邪魔して、ロロちゃんという子犬とS子ちゃんとご一緒に遊んだりしたことも懐かしい思い出です。

法律家になられるS子ちゃんの輝かしい未来に心からエールを送りたいと思います。人生の彩りのひとつのアイテムとしてピアノを位置付けて頂けたら嬉しいです。

さて、お教室の方は10月に行われる弾き合い・勉強会に向けて皆さん、頑張っていらっしゃいます。楽しい会になるよう努めてまいりたいと思います✨。

生徒さんからのお土産

夏休みに旅行をされた生徒さんからお土産を頂きました(^^♪

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夏休みも残り少なくなりました。生徒の皆さんも旅行に帰省に海に山にと楽しい夏休みを過ごされたようです。今年の夏は4年に一度のオリンピックが開催され私も夢中になってテレビを見てしまいました。日本からも、たくさんの選手がメダルをとって感動しました。選手が素晴らしいのは当たり前ですが印象深かったのは選手を影で支えたコーチや監督の姿でした。感動の舞台裏の苦労話としてコーチや監督の指導法などが紹介されていました。選手を導き育てるのには強い情熱と信念が必要だったようです。ピアノの指導も人を育てるという意味においては同じだと思いました。どうやったら伸びていくか?どう言ったら理解してもらえるのか?。私も日々悩み考えています。さあ、もうすぐ芸術の秋の到来です。生徒の皆さんと、ピアノの素晴らしさ、楽しさを共有しつつ指導に励みたいと思います✨

 

新しい生徒さん

ピアノの上を涼しげな夏の装いに変えてみました。

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関東地方もようやく梅雨明けとなったようです。今日は幼稚園の年中さんの5歳の男の子が入会されました?

とても利発そうなお顔の男の子で、瞳がキラキラと輝いていて楽しそうにピアノを弾いています。お指もしっかりとされています。曲を聞かせて頂くと元気いっぱいで良いのですが、ちょっと待って。この曲はスラーがついているでしょ。もっと「なめらか」にきれいな虹がかかるようにね。と言うと反応がいまいち???。そう、K君はまだ5歳。「なめらか」という言葉の意味がわからないのです。私はハッとして大反省。小さい子にわかる言葉で伝えないといけないのです。幼稚園くらいのお子さんは「ひじ」という言葉も理解できない場合があります。指導者は自分の目線で物を言ってはいけないのです。「なめらか」を他の言葉で言い換えることをあれこれ考えるよりも、生徒の手の隣で私が弾いてみます。そして真似をして頂く。これは「手移しの指導法」と呼んでいますが、K君はとても物真似がお上手で、スラー奏法を習得してくれました。

例えば外国人の指揮者、言語の壁でうまくイメージが伝わらない場合があります。練習の時は音楽を口ずさんで伝えたりします。本番は棒で伝えます。大切なことはハートだと思います。K君、これからもよろしくね✨。

夏休みの宿題

夏休みに入りましたね。生徒の皆さんも帰省なさったり旅行に行かれたり楽しい夏休みを過ごされているようです。ある生徒さんからメールを頂きました。「先生、夏休みはレッスンに伺えないのでその分宿題をだしてください!」意欲満々のメールです。大人の方で趣味で弾いていらっしゃるKさん。バッハの平均律やショパンまでも弾きこなす上級者の方です。そこで彼女のご要望にお応えして夏休みの宿題をお出ししました。

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「ハノン」の46番。トリルの練習です。4の指(薬指)と5の指(小指)でトリルすることは実際ほとんどありませんが、この曲では練習するのです。ゆっくりのテンポからメトロノームの目盛りをひとつずつ上げていく方法で記録をつけながら地道にトレーニングしていきます。アスリートの気持ちになります。

ただし、こういう練習を延々とやられると聞かせられるおうちの方はたまったもんじゃありませんね。ほどほどにね。と申し上げました。さあ、Kさんのお指、どれだけ鍛えられるでしょうか?ひと夏の成果が楽しみですね(^^♪。

楽典の学習

先日、生徒さんから沖縄のお土産をいただきました✨

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この生徒さんMさんは現在大学4年生。明るく元気な女子大生です。保育士の試験に挑戦予定です。その際ピアノの実技試験があります。また実技の他に移調という課題もあるようです。これは簡単に言えば曲全体のキーを上げたり或いは下げたり。ということですが、実はそう簡単なことではありません。例えばハ長調からニ長調に移調するためには調号を把握しておかないと出来ないのです。このように音楽全般の理論的なことを一般に楽典と呼びます。語学でいうなら文法のようなものですね。私は高校時代、音大受験の準備として芸大の作曲科の現役の学生さんの元に通い楽典のレッスンを受けておりました。レッスンは楽しかったのを覚えています。生徒さんに楽しくそして興味深く学んで頂けるように私も指導者として心がけていきたいと思います。Mさん、合格目指して頑張りましょう(^^♪